アニメ業界の仕事|仕上げ・デジタルペイント(彩色)

アニメの仕事には色彩からも関われます

アニメの仕事に関わりたいけれど、アニメーターのように実力がないとなれない、色関連のお仕事がないのかな、と思っていませんか?
実はアニメ業界には動画に彩色していく仕上げ・デジタルペイント(彩色)という仕事があるんです!
そこで今回は仕上げ・デジタルペイント(彩色)というお仕事についてお話していきたいと思います。

仕上げ・デジタルペイント(彩色)の仕事

セル画を用いてアニメ制作が行われていた頃は、トレスマシンという機械で動画の線をセルと呼ばれる透明なシートに写し取り、専用の塗料を使って彩色をしていましたが、現在はすべてデジタルでの作業となっているので、より作業を行いやすくなっています。
デジタルでの作業でも、仕上げ・デジタルペイント(彩色)は行程が数段階ありますので、仕事の内容を行程ごとに説明します。

動画をデジタルデータ化

まず、アニメの仕上げ・デジタルペイント(彩色)は上がってきた動画素材をイメージスキャナを使い、動画をデジタルデータ化し、彩色の下準備を行います。
デジタルデータ化することで、次の彩色へと入ることができます。

彩色

アニメの彩色はRESTA STUDIO(旧RETAS! PRO)などの彩色専用のソフトを使い、パソコンで行っていきます。
指示通り彩色していきますが、間違いがないように正確かつ丁寧に彩色を行っていきます。

検査

アニメの彩色が終わったら、最後に彩色した部分に塗りミスや間違いがないかを細かく確認していきます。
塗りミスや間違いがあった場合はやり直しを行うので、忍耐力と正確さが要求されます。
そして仕上げの作業を終えたら撮影のスタッフへと渡していきます。

以上が仕上げ・デジタルペイント(彩色)の仕事内容です。
そして仕上げ・デジタルペイント(彩色)は仕上検査、色指定、色彩設定といった形で昇進していくのが一般的なので、仕上げ・デジタルペイント(彩色)は色彩設定になるまでの第一歩の仕事となります。
では、次に仕上げ・デジタルペイント(彩色)になるにはどうしたらいいのか、お話したいと思います。

仕上げ・デジタルペイント(彩色)になるには

仕上げ・デジタルペイント(彩色)になるには、アニメの専門学校で彩色専用ソフトであるRESTA STUDIO(旧RETAS! PRO)の使い方はもちろん、色彩学や作画などのスキルを学ぶとなることができます。
しかし、彩色専用ソフト自体、ソフトの価格自体高くはないので、自宅で彩色の復習、もしくは個人で購入して独学で学ぶことも可能です。
したがって、アニメーターのように技術があまりもっていない方でも仕上げ・デジタルペイント(彩色)の仕事はアニメ業界でもハードルは低めといえます。
では次にどんな人が仕上げ・デジタルペイント(彩色)の仕事に向いているのか、お話したいと思います。

どんな人が仕上げ・デジタルペイント(彩色)に向いている?

アニメの仕上げ・デジタルペイント(彩色)の仕事が向いている人はアニメの中でも色に対するこだわりが強いことが第一といえます。
さらに、アニメの彩色の仕事は細かい箇所まで正確に行う必要があるので、正確性且つ細かい仕事を忍耐強くできることも挙げられます。
なので仕上げ・デジタルペイント(彩色)の仕事はアニメの色に対するこだわりが強く、正確性と忍耐力がある人が向いているといえるでしょう。

まとめ

アニメの仕上げ・デジタルペイント(彩色)はアニメの仕事の中でも、アニメ作品に登場するキャラクターなどの色を着色していくので、アニメの作品の印象やクオリティーに関わる大切な仕事です。
なので、正確かつコツコツ続けていくほど、仕事を進めやすくなる職種とも言えます。
アニメが好きで、さらに色へのこだわりが強く、関わっていきたいという人は仕上げ・デジタルペイント(彩色)の仕事はいかがでしょうか。

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